こんにちは。グリー行政書士事務所の酒井です。
事業再構築補助金を受給された皆様、事業化状況報告の提出についてお困りではありませんか?
- 補助金が入金されたが、事業化状況報告の方法がわからない
- 事務局から報告の催促が来たが、対応に不安がある
- 収益納付の対象になるのか心配
この記事では、事業化状況報告の手順をわかりやすく解説し、収益納付を回避するためのポイントもご紹介します。
事業化状況報告とは?
事業再構築補助金を受給した事業者は、補助事業終了年度から5年間、計6回の事業化状況報告を行う義務があります。
報告内容には以下が含まれます:
- 直近1年間の事業化の状況
- 付加価値額の増加状況
- 知的財産権の取得・譲渡・実施権設定の有無
報告を怠ると、補助金の返還を求められる可能性がありますので、注意が必要です。
事業化状況報告の手順
1. gBizIDでログイン
事業化状況報告専用サイト(https://houkoku.jigyou-saikouchiku-kanri.jp/)にアクセスし、gBizIDでログインします。
2. 「事業化状況報告・知的財産権報告書」を選択
メインメニューから「報告書・申請書」→「事業化状況報告・知的財産権報告書」を選択します。
3. 事業化状況の入力
補助事業の進捗状況に応じて、以下のいずれかを選択します:
- 補助事業は完了し、決算も終了している
- 決算は終了しているが、補助事業は未完了
- 補助事業の終了予定月が決算月をまたぐ
- 補助事業を完了期限内に完了できない
- その他
「1」を選択した場合、事業化状況報告の入力に進みます。
4. 事業化の有無と段階の選択
事業化の有無を選択し、該当する段階を選びます:
- 第1段階:宣伝等を行っている
- 第2段階:注文(契約)が取れている
- 第3段階:製品・サービスの提供実績がある
- 第4段階:継続的な提供実績はあるが利益は出ていない
- 第5段階:継続的な提供実績があり利益も出ている
5. 知的財産権の登録
特許権などの知的財産権を取得・譲渡・実施権設定した場合は、その情報を入力します。
6. 現在の取り組み状況の入力
以下の情報を入力します:
- 補助事業完了年度末の開始年月
- 資本金、従業員数、総売上高、経常利益、付加価値額
※決算書を基に入力してください。
7. 今後の事業の見通しの入力
最近の取り組み状況や成果、今後の事業化の見通しを簡潔に記載します。
8. 補助事業にかかる諸経費の入力
補助事業に係った総事業費(税込)および自己負担額(税込)を入力します。
9. 認定支援機関からの支援状況の入力
認定支援機関からの支援状況について、該当する内容を選択・入力します。
収益納付を回避するためのポイント
補助事業によって収益が生じた場合、受領した補助金額を上限として収益納付が求められることがあります。
収益納付を回避するためには、以下の点に注意しましょう:
- 事業化状況報告を期限内に正確に提出する
- 補助事業による収益の有無を正確に把握する
- 必要に応じて、専門家に相談する
まとめ
事業再構築補助金の事業化状況報告は、適切に対応しないと補助金の返還や収益納付の対象となる可能性があります。
報告手順を理解し、正確な情報を期限内に提出することが重要です。
ご不明な点や不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
グリー行政書士事務所では、事業化状況報告のサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
この記事が、事業化状況報告の手続きにお役立ていただければ幸いです。