こんにちは、グリー行政書士事務所の酒井です。
クレジットカードの審査項目である、「個人信用情報」の開示請求代行を行なっています。
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個人信用情報とは、あなたがどのようなクレジットを利用しているか、その支払状況がどうであるかなど、あなたのクレジット取引に関する情報等のことです。
法律により、カード発行会社は、国が指定した個人信用情報機関に対して、キャッシングや分割・リボ払いなどのご利用状況などの信用情報を登録することが義務付けられています。
契約前のクレジットカード会社は、その個人信用情報を参考にして「借りすぎていないか、使いすぎていないか、支払い期限は守れているか」などを契約前の与信判断時に確認しています。
さて、これを見ているあなたは
- クレジットカードの審査に落ちたが、理由が分からない・心当たりがない
- 申し込み審査はどこまでの範囲・期間の個人信用情報を調べているの?
- 早急に、クレジットカードを発行する必要がある
という方が殆どではないでしょうか
日本クレジット協会によると、クレジットカードの審査通過率は、約25%になります。
意外にも、審査は厳しく4人に1人は落ちている現状です。
審査通過に向けて、まずはクレジットカード会社の審査に落ちる理由を理解しつつ、どのような会社に申し込むべきかを知る必要があります。
本記事では、
- クレジットカードの審査に落ちる理由
- 審査では、どこまで調べられているのか
- 審査が通りやすいクレジットカード会社について
について解説していきます。
クレジットカードの審査に落ちる5つの理由
例え、クレジットカードの審査に落ちても、その理由までは知ることは出来ません。
審査基準は、会社によって異なり外部に公表することはありません。
その為、落ちる理由も様々であり一概には言えませんが、一般的には、主に以下の理由だと言われています。
◾️クレジットカードの審査に落ちる理由5つ
- 返済能力がないと判断された
- 既に、借入している金額が大きい
- 過去に「ブラックリスト」に載ったことがある
- クレジットカードやローンの実績がない
- 短期間に、沢山のクレジットカードに申し込みをしている
それでは、一つずつ解説していきます。
理由1:返済能力がないと判断された
クレジットカードは、「後払い」であることが特徴です。
実際に、買い物やサービス等を利用した後にクレジットカード会社から請求が来て支払いをするという流れです。
その間、カード会社が立て替えている状態になるので「返済能力が低く、支払いが滞る可能性が高い人」とは契約ができません。
返済能力とは、「返済に充てるお金をどれだけ生み出せるのか」という能力のことで、職業属性・年収・住居属性・家族構成・過去の金融履歴などから総合的に判断されます。「収入の継続性」があるかが大きな基準です。
具体的には、以下のような判断基準です。
(1)職業
継続的に、どの程度収入能力があるかを判断します。
国家公務員や公的機関に勤務していて、安定収入が見込める人であるか。会社員の場合、どの程度の会社規模であるか、どのような役職か、が判断基準です。
大企業であるほど審査は有利と言われていますが、中小企業であっても経済的に体力のある会社や信用が高い会社であればその点も有利に働きます。
また、雇用形態も審査基準になり、正社員・派遣社員・アルバイト・パート等、どのような雇用形態に属しているかも大切なポイントです。
(2)収入
収入も、審査基準の一つです。
「申込欄に、年収を多めに書いておこう!」と思う方もいるかもしれませんが、あまり意味はありません。
審査員は、会社の規模・役職・年齢・雇用形態などで概ねの年収は想像ができるものです。
下手に嘘をつくのは、悪手になりますのでご注意ください。
(3)勤続年数
勤続年数では、「収入の継続性」が判断されます。
どんなに素晴らしい会社にお勤めでも、在籍期間が浅いと収入の継続性を判断する上では不利になります。
一般的には、2年以上あれば良しとされ、1年以上あれば問題無いと判断されますが、1年未満だと評価は低くなります。もし、あなたが入社後6ヶ月未満であれば少し時間を置くのも得策です。
一方で、勤続年数が、10年以上ならかなり有利になるとも言われています。
収入の継続性は、最重要ですので6ヶ月以内の退職が続いている方は特に注意が必要です。
(4)住居の形態・年数
住居が、持ち家なのか賃貸なのかも基準対象です。
持ち家の場合、家を資産として判断できたり、ローン実績が証明できたり有利に働きます。
賃貸の場合、居住年数が長ければ「しっかり払い続けることができる人」という評価に繋がり有利になります。
また、家族と同居しておりその家族にも収入があれば尚有利です。
以上、4つの項目から「返済能力」が判断されます。
理由2:既に借入している金額が大きい
2つ目の理由は、借入額にあります。
既に、借入額が大きい方は、審査では不利になります。
クレジットカードのリボ払い・キャッシング・消費者金融を利用している人は「資金繰りに困っているのではないか」と判断され、新たにクレジットカードを発行すると「返済能力のキャパを超えてしまう」という見られ方をされます。
心当たりのある方は、
①返済できるものは前倒しで返済する。
②少額利用のクレジットカードは解約する。
などの対処法で印象をあげておく必要があります。
理由3:過去に、金融事故を起こし「ブラックリスト」に載っている
過去に、金融事故がある人も審査に通利にくくなります。
ブラックリストとは、「金融事故情報」と言われ、返済の遅延(クレジットカード、キャッシング、信販会社など)、クレジットカードの強制解約、返済不能による債務整理などが該当します。
個人のマイナス情報であり「個人信用情報機関」に登録後、一定期間保存されます。
その結果、クレジットカードの審査落ちにもつながるのです。
ブラックリストに載ってしまう理由は、主に以下の通りです
- 原則61日以上の延滞(カード会社による)
- 延滞を何度も繰り返す
- 携帯電話や奨学金支払いを延滞
- 債務整理や自己破産を行った
- カードの強制解約を受けたり短期解約を繰り返す
- 短期間に何枚もクレジットカードを申し込んだ
もし、個人信用情報の内容が不安な場合は、個人信用情報機関に「信用情報開示請求」をしましょう
理由4:クレジットカードやローンの実績がない
これまで、カード発行履歴やローンを組んだことがない人も審査に通りにくくなります。
通称、スーパーホワイトと呼ばれており、「個人信用情報機関に何も情報が無い人」のことです。
これは、どんな人か分からないのにお金を貸せないという考え方で、カード会社は「実績がなく、情報がないため、滞納するリスクが読めない」という理由で契約をしない選択をします。これは、社会人なりたての方に特に多い現象です。
その場合は、何かしらの実績を残しておくといいでしょう。
例えば、携帯端末の分割購入や家電の分割購入などもそれに当たります。
理由5:短期間に、沢山のクレジットカードを申し込みしている
クレジットカードの申込履歴は、個人信用情報によって管理されています。
そのため、短期間に複数枚(目安:1ヶ月間に3枚以上)を申込している方は審査に落ちやすいと言われており、通称「申し込みブラック」とも呼ばれています。
クレジットカードは、何枚でも保有が可能であり複数枚持つことでのメリット(使い分けやポイント)も多いです。
一方で、短期間で申し込んでしまうと「お金に困っているのではないか」「ポイントやキャンペーンのためだけに作っているのではないか」と判断されてしまいます。
クレジットカードが、複数枚必要な場合は1ヶ月以上空けて申し込むことをお勧めします。カード審査に落ちてしまったら本末転倒です。
以上、5つがクレジットカード審査に落ちてしまう理由になります。
ただし、審査基準はカード会社により異なり公表している会社もありません。あくまで通過しやすくなるという点でご参考にしてください。
クレジットカードの審査では、どこまで調べられているのか
次に、クレジットカードの審査はどこまで調べられているのかについて解説します。
「支払い滞納してしまったのは、結構前なのでもう大丈夫かな?」という方も多いと思います。
個人信用情報は、いつまで遡って調査されるのでしょうか。
◾️個人信用情報は、いつまでの情報が審査に反映するのか
通常、個人信用情報機関の情報保有期間は5年です。
料金滞納などをしている場合は、完済してから5年が経過していないとクレジットカードの契約において不利な状況ということになります。
各種ローンの返済金を長期間にわたって滞納、さらには借金を支払えずに債務整理している場合などは、金融事故として信用情報に大きなダメージが残ってしまいますが、この情報は永久に残る訳ではなく、一定期間(通常5年)保管された後、クリアな状態に戻ります。
しかし、全部の情報が5年でクリアするわけでは無く、個々の状況によっては5年よりも長い保有期間の場合もありますのでご注意ください。
◾️クレジットカードの審査方法
審査の方法は、以下の通りです。
どのようなやり方で審査しているかを知っておくことで、できる対策もあると思います。
▼審査の流れ
- コンピューターによる自動審査
- 人的審査(審査担当者)
- 審査結果の通知
①コンピューターによる自動審査
いわゆる「スコアリングシステム」と呼ばれ、コンピューターが自動で点数をつけていきます。
項目は以下の通り
本人情報 | ・氏名 ・性別 ・生年月日 ・電話番号 ・メールアドレス ・運転免許証の有無 |
家族構成・居住形態について | ・世帯人数 ・既婚の有無 ・子供の有無 ・自宅住所 ・居住形態 ・居住年数 ・家賃、住宅ローンの支払 |
勤務先情報 | ・勤務先名 ・住所 ・電話番号 ・職業 ・年収 ・雇用形態 ・勤続年数 |
その他 | ・他社借入額 ・キャッシング希望枠 |
このような項目の中から、各社ごとの基準で点数が振り分けられスコアを出していきます。
(例:年収1,000万円以上→10点、年収800万円以上→8点など)
②人による審査
コンピューターによるスコアリング結果に通過すると、人的な審査に移ります。
- スコアリング結果
- 個人信用情報
を照らし合わせて、審査員が総合的に判断をします。
コンピューターと人的審査を通過すると、無事審査通過となります。
審査側もプロです。嘘を見抜く力は長けていますので、勤続年数や年収等を誤魔化したりするのは避けましょう。
審査が通りやすいクレジットカード会社について
最後に、審査に通りやすいと言われているクレジットカード会社をご紹介します。
上記で、不安に感じた方は通りやすいカードに申し込むのをお勧めします。
結論から申し上げますと、誰でも審査通過できるクレジットカードはありません。
とはいえ、門戸の広さはある程度予想できます。
例えば、ステータスが高いと言われているカードが審査基準も高いなどです。
それを考慮した上で、通りやすいカードは以下の3つです。
3つとも、広く一般的に、万人が使えるカードとして展開をしています。
*クレジットカードを斡旋する目的の記事では無いため、簡易的に記載しリンクのみ貼ります
まとめ
いかがだったでしょうか。
クレジットカードの審査に落ちる理由は
- 返済能力がないと判断された
- 既に、借入している金額が大きい
- 過去に「ブラックリスト」に載ったことがある
- クレジットカードやローンの実績がない
- 短期間に、沢山のクレジットカードに申し込みをしている
になります。
*個人信用情報は、通常5年間保有
もし、自分の個人信用情報がどのようになっているか知りたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
→【無料相談】個人信用情報開示請求の問い合わせはこちら